本記事では、Excelのを使うメリットと、データの整理に優れたテーブル [フィルター]について解説します。
- Excelを就職先で使う方
- 正直、Excelをそこまで使える自身が無い方
は是非読んでいってください!
また、講座の構成は以下の様になっています。
本連載講座【Excelによる統計解析講座】では、Excel未経験の方、自身の無い方でも順を追って学習でき、基礎からデータ分析に必要なスキルまでを身に付ける事が出来ます。
画像が多く、ビジュアルで理解しやすくなっておりますので、読み物が得意ではないという方も大丈夫です!
また、第7章からは、統計学の分野も扱う為、様々な方に役立つ講座となっております。
そのため、
- Excelを仕事で使う可能性のある方
- Excelに自信のない方
- データ分析をExcelでやりたい方
等は是非、TechTeacherが運営する【Excelによる統計解析講座】を使って学習していって下さい!
〈目次〉
第1章:【テーブル】Excelのテーブル(フィルター)を解説!
第2章:【SUM,AVERAGE】Excelの基本的な関数を解説!
第3章:【XLOOKUP,COUNTIF】データ分析の為のExcel関数を解説!
第4章:【棒,折れ線,散布図】Excelの基本的なグラフを解説!
第5章:【ピボットテーブル】Excelの便利機能”ピボットテーブル”を紹介!
第6章:【プレゼン資料】Excelグラフの体裁の整え方について解説!
第7章:【相関分析】相関係数と共分散をExcelを用いて解説!
第8章:【確率変数・正規分布】確率変数や正規分布をExcelで解説!
第9章:【t検定・z検定】母平均と母分散の仮説検定について解説!
第10章:【t検定・z検定】2つの集団の母平均・母比率の仮説検定を解説!
第11章:【仮説検定】カイ二乗検定とF検定をExcelで一瞬で解く!
Excelを使うメリット
現在の社会人のほとんどが、PCで膨大なデータを処理する上で、「データ分析」という作業は必須のスキルとなっています。
企業の各部門では、企画や計画の作成、実行、進捗のチェックなど、様々な業務が行われていて、それらの業務には少なからずスピーディで信頼性の高い、つまり、データに基づいた判断が求められます。
そしてデータ分析の作業を行う際に良く用いられるのが、Excelです。
Excelがデータ分析の作業に頻繁に用いられる原因には、以下の様なメリットが挙げられます。
- Microsoft Officeに含有されていて、使用を開始するのが容易
- 経験者が多く、教育にかかる時間的コストが小さい
- プログラミング言語の修得を必要とせず、簡単
- 複雑な処理も可能
- プレゼン資料の作成にも使いやすい
これらの理由により、企業に勤めている人やこれから務める人の中には、Excelを日常的に使う人も多くいると思います。
そこで、本講座では、Excelによるデータ処理の方法について、1から業務で使えるレベルまで紹介していこうと思います。
また、Excelで使える小技も紹介していくので、是非最後まで読んでいってください!
まず手始めに、”テーブル [フィルター]”について学んでみましょう。
テーブル [フィルター] の使い方
オープンデータの入手方法
まず、今回Excelのデータ処理を行うにあたって使用するデータの入手方法について解説します。
オープンデータとは、「機械判読に適したデータ形式で、二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータ」と定義されています。
つまり簡単に言うと、「誰もが自由に使えるデータ」の様なものです。
このオープンデータの利用方法はいくつかありますが、本記事では主に、e-Statからデータを抽出して利用します。
具体的には、e-Statのサイトから「統計データを探す」⇒「分野」⇒「企業・家計・経済」⇒「小売物価統計調査」⇒「小売物価統計調査(構造編)」⇒「年次」⇒「a0030 調査品目の年平均価格-構造編88調査市(2013年~2019年)」⇒「表示・ダウンロードからDB」⇒「ダウンロード」といった手順でCSVファイルを出力します。
※ただし本稿では、簡単のために各章の冒頭に使用するファイルを添付します。
テーブル[フィルター]の作成方法
“テーブル”とは、指定したデータ範囲において、見たい条件のデータだけを抽出する機能を持ち合わせたものです。
なおこの機能は、「データ」タブの「フィルター」でも行う事が出来ます。
これらは簡単に言うと、通販サイト等における、「絞り込み」や「フィルタ」機能の様なものです!
簡単なので、是非自身のExcelファイルを作成して一緒にやってみて下さい!
今回は、ダウンロードしたCSVファイルから、「時間軸(年)」、「地域コード」、「牛肉(ロース)」、「豚肉(国産品 バラ)」、「豚肉(もも)」、「鶏肉」、「ハム」、「ソーセージ」を抽出して用います。
以下から今回用いるExcelファイルをダウンロードして下さい!
ファイルをダウンロード
なおこの時、「Shift+[↑↓→←]」で1つ隣のセル、「Ctrl+Shift+[↑↓→←]」で端のセルまで選択する事が出来ます。また、「Ctrl+[↑↓→←]」で画面をデータの端まで移動する事が出来ます。
更に、新しく作成したデータにおいて、①左上の「◢」をクリックしてセルを全選択し、②列のアルファベットの間(ex)今回ならCとDの境界線)をクリックすると、一括で列幅の調整を行う事が出来ます。
データの見た目を整えたら、ついに“テーブル”の設定を行います!
まず、①データ範囲を選択してから、②挿入ページからテーブルを選択して、③「OK」を押します。これでデータ範囲をテーブルに設定する事が出来ました!
この作業により、以下の様にテーブルが作成されます!
また以下の様に、①データ範囲を指定して、②”フィルター”を設定しても、本記事で行う絞り込みの作業を行う事が出来ます。
下の画像から、1行目の項目の右下に逆三角「▼」が付いたのが分かると思います。
しかし、フィルターとは、あくまでテーブルの機能の一部であり、出来る事はテーブルの方が多いため、本記事ではテーブルを用います。
テーブルの使用方法
データ範囲をテーブルとして設定出来たら、ついに特定の条件の絞り込み(フィルター)を行います!
今回は、「地域コード」に対して数値フィルターを用いて、関東地方のデータ(8000~14999)のみを表示していきます。
まず、①「地域コード」の右下にある「▼」をクリックします、次に、②「数値フィルター」を選択して、③「指定の範囲内」を選択します。最後に、③値を「8000以上14999以下」としてOKを押して完成です!
すると、以下の様に「8000以上14999以下」のデータのみが表示されている事が分かります。
「地域コード」とは
地域コードとは、「都道府県及び市町村の区域を示す統計情報の表章及び当該情報の相互利用のための基準であり、 統計審議会の答申を踏まえ、昭和45年4月に定められたもの」、つまり、情報をまとめるために政府が地域に割り当てた番号の事です。
この番号は、「都道府県コード(上2桁)」+「市区町村コード(下3桁)」で表されます。例えば、TechTeacherの本社のある東京都渋谷区は「13113」で表されます。
そしてこの地域コードから、各地方は以下の様に表す事が出来ます。
- 01000~01999:北海道
- 02000~07999:東北地方
- 08000~14999:関東地方
- 15000~23999:中部地方
- 24000~30999:近畿地方
- 31000~35999:中国地方
- 36000~39999:四国地方
- 40000~48999:九州沖縄
※市区町村コードは必ず 000~999 まであるわけではありません。
つまり今回は、これを用いて数値フィルターで関東地方のデータのみを絞り込む事が出来たわけです。
このテーブルの“フィルター機能”は、一定の条件を満たすデータについてまとめたい時等に非常に便利なので、是非実際に使ってみて下さい!
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まとめ
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まとめ
今回は、Excelの有用性とテーブルの使い方について解説しました。
また、第2章では、覚えておくべき、Excelの超基本の関数について解説します!
Excelは業務はもちろんの事、大学生のデータ処理にも非常に役立つため、このExcel講座を読み進めて自分の納得できる効率的なスキルを習得していっていただけると嬉しいです!