Excelによる統計解析講座

【プレゼン資料】Excelグラフの体裁の整え方について解説!

【Excelによる統計解析講座 第6章】Excelグラフの体裁の整え方について解説!

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本章では、主に第3章と第5章で扱ってきたグラフ等について、プレゼンテーション作成等に用いるためのグラフの体裁の整え方について扱っていきます。

これまで扱ってきた内容を実際に使う際に役立つ知識ですので、是非読んでいってください!

今回は、様々なグラフに適用できる知識を用いて、散布図のグラフの体裁を整えていきます。

今回用いるファイルは以下からダウンロードして下さい!

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本連載講座【Excelによる統計解析講座】では、Excel未経験の方、自身の無い方でも順を追って学習でき、基礎からデータ分析に必要なスキルまでを身に付ける事が出来ます。

画像が多く、ビジュアルで理解しやすくなっておりますので、読み物が得意ではないという方も大丈夫です!

また、第7章からは、統計学の分野も扱う為、様々な方に役立つ講座となっております。

そのため、

  • Excelを仕事で使う可能性のある方
  • Excelに自信のない方
  • データ分析をExcelでやりたい方

等は是非、TechTeacherが運営する【Excelによる統計解析講座】を使って学習していって下さい!

〈目次〉

第1章:【テーブル】Excelのテーブル(フィルター)を解説!

第2章:【SUM,AVERAGEExcelの基本的な関数を解説!

第3章:【XLOOKUP,COUNTIF】データ分析の為のExcel関数を解説!

第4章:【棒,折れ線,散布図】Excelの基本的なグラフを解説!

第5章:【ピボットテーブル】Excelの便利機能ピボットテーブルを紹介!

第6章:【プレゼン資料】Excelグラフの体裁の整え方について解説!

第7章:【相関分析】相関係数と共分散をExcelを用いて解説!

第8章:【確率変数・正規分布】確率変数や正規分布をExcelで解説!

第9章:【t検定・z検定】母平均と母分散の仮説検定について解説!

第10章:【t検定・z検定】2つの集団の母平均・母比率の仮説検定を解説!

第11章:【仮説検定】カイ二乗検定とF検定をExcelで一瞬で解く!

第12章:【一元配置・二元配置】分散分析についてExcelを用いて解説!

第13章:【回帰分析】Excelを使って単回帰分析と重回帰分析を解説!


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はじめに

前章でピボットグラフの特徴として、「見た目が綺麗なグラフを自動で作成してくれる」といった点を挙げました。

しかし今回は、よりグラフに合った、きれいなグラフを自身で作成できる様にするため、おすすめグラフからグラフを作成していきます。

まず、これまでのおさらいも含めて、ファイル内のデータに関する散布図を作成していきます。

第3章と同様に、「挿入」タブ→「おすすめグラフ」→「すべてのグラフ」→「散布図」の手順でグラフを作成していきます。

(今回は、挿入タブから直接、線なしの散布図を選択しています。)

散布図の作成手順

この辺りの手順に不安が残る方は、以下のリンクから第3章の基本的なグラフ作成の記事を復習してみて下さい!

【Excelによる統計解析講座 第4章】Excelの基本的なグラフを解説!
【棒,折れ線,散布図】Excelの基本的なグラフを解説!前ページ|次ページ 前回のテーブルの作成方法に続いて、今回の第4章では、覚えておくべきExcelの超基本のグラフについて解...

ラベルや軸の変更

ラベルの変更

上記の手順でグラフを作成して、右上の十字ボタンをクリックすると、以下の様に、軸、グラフタイトル、目盛線、凡例にチェックが入っている事が分かると思います。

グラフ要素の確認

これらの項目の内、①軸ラベルのチェックボックスをクリックした後に、②それぞれ表示されているグラフタイトル軸ラベルをクリックして文字を打つと、グラフタイトルと軸ラベルを変える事が出来ます。

なお今回、簡単の為に一時的に凡例を除外しました。

ラベルの表示方法

軸の変更

とは、以下の画像の様に、縦軸と横軸自体、及びその数字です。

軸の表示方法

特に軸については、やれることが沢山ありますが、今回は例として対数軸の設定に触れてみましょう。

グラフについて詳細に設定する場合には、以下の図の様に、①変更したい部分をクリックして、②「書式」タブから「選択対象の書式設定」をクリックします。

最後に、今回行う、③「対数目盛を表示する」にチェックを入れます。

対数目盛の設定方法

このようにして、横軸のメモリが対数目盛になり、10倍ずつ増えている事が分かります。

「軸の書式設定」の下に、以下のマークがあると思います。

書式設定内のマーク

このマークは左から、

  • ペンキマーク:選択対象の色について
  • 五角形:選択対象の図形の効果(影を付けるなど)
  • サイズマーク:選択対象のサイズ
  • 棒グラフマーク:数字の範囲や表示方法

を変更する事が出来ます。

どのグラフでも、ペンキマークと棒グラフマークは良く使うので、覚えておきましょう!

更に、データをより見やすくするために、データがない部分の余白を削るといった方法を行ってみましょう。

横軸の書式設定を開いて、「軸のオプション」から、「境界値」の最小値を、周波数のデータの最小値である100.0に設定します。

すると、以下の画像の様になります。

軸の範囲を変更する方法

この様に、左側の空白が無くなり、よりはっきりしたグラフになっている事が分かります。

ただしこの方法は、データを大きく見せたり、小さく見せやすく、誤解を招く可能性がある点に注意しましょう。

グラフ右上の十字ボタンから、軸のチェックを外してからもう一度付けると、以下の様に、軸が変わってしまうことがあります。

(画像では見づらいかもしれないですが、目盛線が数字側に飛び出しています。)

目盛線が外向きになっている様子

これは、軸が初期設定に戻った際に、目盛の種類が「外向き」になったことにより起こるものです。

このような時は、「Ctrl+Z」で元に戻す、もしくは以下の様に、縦軸の書式設定から、「目盛」→「目盛の種類」→「内向き」を選択すれば、元に戻ります。

目盛の種類の設定方法

近似直線の追加

近似直線を作成する

次に、近似直線について説明します。

まず、①十字ボタンから「近似直線」の横の「>」をクリックして、②「その他のオプション」を選択します。

近似直線の設定方法1次に、③「10kΩ出力電圧[mV]」を選択してOKを押します。

近似直線の設定方2

最後に、④「多項式近似」を選択すると、以下の画像の様に近似直線が描画されます。

近似直線の設定方法3

このようにして、簡単に近似直線を作成する事が出来ます。

是非、様々な近似について試してみて下さい!

数式を追加する

また、以下の様に、「グラフに数式を表示する」を選択して、近似直線の数式を表示する事もできます。

近似直線の数式を表示する方法

凡例の追加

凡例を作成する

次に、凡例についても触れていきます。

今回は、十字ボタンの「近似直線」の横の「>」から、10kΩ出力電圧[mV]、100kΩ出力電圧[mV]の両方に関して、「2区間の移動平均」を選択してから行います。

以下の画像の様に、①十字ボタンから②「凡例」の横の「>」をクリックして、「その他のオプション」を選択します。
その後、③見やすさの為に「凡例をグラフに重ねずに表示する」のチェックを外します。
(凡例をグラフに重ねるかどうかは場合に応じて決めましょう。)

凡例の設定方法

凡例は見やすい位置にドラッグ&ドロップして自由に移動させましょう。

凡例の詳細設定

この時、既に色分けされているため、移動平均の凡例のみを消したいとします。

そこで、以下の様に、いらない凡例をクリックしてDeleteキーを押します。

不要な凡例を削除する方法

すると、以下の様に、不要な凡例を消すことが出来ます。

不要な凡例を削除した結果

また、凡例のデザインを変えて見やすくしたい場合には、以下の様に、
・「書式」タブから「図形のスタイル」
・凡例の書式設定からペンキマーク
のいずれかから変更する事が出来ます。

凡例のデザインを変更する方法

プレゼン資料に使用する際の注意

以前の章でも申し上げた様に、ExcelのグラフはPowerPointのプレゼンテーションに使用するのに便利です。

そこで、その方法と注意点について説明していきます。

ExcelグラフをPowerPointで使う方法

ExcelグラフをPowerPointで使う方法は主に以下の3つです。

  • グラフをコピーしてから貼り付ける
  • グラフを図として保存してから画像を挿入する
  • スクリーンショットを用いて貼り付ける
ExcelグラフをPowerPointで使う方法

以下に、それぞれのメリットを説明していきます。

グラフをコピーしてから貼り付けるメリット

この方法のメリットは、なんといってもPowerPoint内でグラフのデザイン等を修正する事ができる点です。

ExcelグラフはMicrosoftのアプリケーション内では、自由に変更する事が出来るため、プレゼン資料の雰囲気や挿入画像に合わせてデータを選択したり、デザインを変える事が出来ます。

グラフをコピーしてから貼り付けた場合の様子

更に、この資料をPPTX形式(PowerPoint)としてエクスポートした時、その容量を抑える事も出来ます。

グラフを図として保存してから画像を挿入するメリット

この方法のメリットは、簡単に綺麗な画像が得られる上に、PDFにエクスポートした際に容量が抑えらえる点です。

グラフを図として保存してから画像を挿入した様子

スクリーンショットを用いて画像を貼り付けるメリット

この方法のメリットは、PDF形式でもPPTX形式でも容量を押さえる事が出来る点です。

しかし、以下の画像の様に、丁寧に切り取らないと縁等が残ってしまうという欠点があります。

スクリーンショットを用いて画像を貼り付けた場合

以下が、これらの3種類の方法でグラフを貼り付けてからエクスポートしたした時の容量比較になります。

各方法でグラフを貼り付けてからエクスポートしたした時の容量比較

この画像から、PPTX形式ではグラフをコピーしてから貼り付ける方が、PDF形式ではスクリーンショットを用いて貼り付ける方がデータサイズを抑えられている事が分かります。

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    まとめ

    今回のExcelによる統計解析講座第6章では、グラフの体裁の整え方について解説してきました。

    今回は散布図の体裁について説明しましたが、その多くが他のグラフにも適用できます

    また、Excelで作成したグラフを実際に使うのに重要な項目ばかりですので、是非覚えていってください!

    次章では、ついに統計分野の序章として、相関分析と共分散の意味とExcelでの使い方を解説します!

    データ分析は勿論、統計学の学習にもなるため、是非ご覧ください!