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Python 変数の基本を解説: 初学者のための入門ガイド

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7章では、Pythonにおける変数の宣言・代入代入演算子、および変数名に関する注意点について解説します。

「プログラミングにおける変数とは何か?」、「変数に値を代入する方法」、「変数名を名付ける際のポイント」を説明しています。

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プログラミングを始めて学ぶ方が理解できるよう、丁寧に解説しています。

さらに、学んだ内容を身につけるための演習問題も用意しています。

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<目次>

1章:Pythonの特徴・概要
2章:環境構築と基本操作
3章:出力関数print()
4章:数値の型(int、float)と算術演算子
5章:文字列の操作(len・抽出・結合)
6章:真偽値(True・False)・論理演算(AND、OR、NOT)・比較演算子
7章:変数
8章:if文による条件分岐
9章:リストと辞書
10章:for・whileによる繰り返し(ループ)処理
11章:関数の作り方・使い方
12章:クラスとモジュール


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変数の宣言・代入

変数とは

Pythonにおける『変数』とは、数値や文字列などの値に付ける名前のことです。

例えば『10』という値に『x』という名前を付けると、それ以降『x』は10という整数を表す変数になります。

Python 変数

また、プログラミングにおける変数は、数学における変数とは違うものなので注意しましょう。

変数の宣言・代入のしかた

では、Pythonにおける変数の宣言のしかたを見てみましょう。

x = 1
print(x)
1

上のプログラムでは、1行目でxという変数が定義され、xに1という値が保持されます。

2行目におけるxは1と等しいので、1が出力されます。

このように(変数名) = 値と記述して値に名前を付けることを、『代入』と言います。

Pythonにおける『=』(イコール)は『左辺の変数に右辺の値を代入する』という意味です。
数学における『左辺と右辺が等しい』という意味の=(イコール)とは全く別物です。

一度変数に値を代入すれば、変数名を指定してその変数が表す値を参照することができます。

text = '私の名前は'
print(text + 'タロウです。')
print(text + 'タカシです。')
私の名前はタロウです。
私の名前はタカシです。

一度定義された変数に別の値を代入すると、変数は新しい値のみを参照するようになり、前の値は参照されなくなるので注意してください。

var = 3 * 4
print(var)

var = 'Hello'
print(var)
12
Hello

また、以下のように記述すれば変数に演算を施したものを再度その変数に代入できます。

num = 10
print(num)

# num(10)に5を足したものを、numに代入する
num = num + 5
print(num)
10
15

代入演算子

代入演算子とは、代入と同時に簡単な計算を行うことのできる演算子です。

Pythonの主な代入演算子は以下の通りです。

代入演算子 説明
a = b aにbを代入
a += b a = a + b と同じ
a -= b a = a – b と同じ
a *= b a = a * b と同じ
a /= b a = a / b と同じ
a //= b a = a // b と同じ
a % b a = a % b と同じ
a **= b a = a ** b と同じ

具体例を確認してみましょう。

num = 1
print(num)

# num = 1
num += 10
print(num)

# num = 11
num -= 5
print(num)

# num = 6
num %= 4
print(num)
1
11
6
2

変数名の付け方についての注意点

変数名の命名のルール

変数名は自分で好きなように決めることができますが、ある程度のルール慣習があります。

このルールや慣習を守ることで、不毛なバグを回避したりプログラムの可読性を上げることができます。

変数の命名に関するルールは以下の通りです。

・変数名にはアルファベット、数字、アンダースコア(_)のみを含める
数字から始まる変数名はつけられない
予約語組み込み関数の名前は変数名として定義できない
大文字と小文字は区別される

自分で変数名を付けるときは、これらのルールに従って命名する必要があります。

以下に、命名可能な変数名とそうでない変数名の例をいくつか示しておきます。

命名できる変数名 x, stockPRICE, num, var_0, r2, _ など
命名できない変数名 0abc, True, int など

上記のintは、宣言はできますが、それ以降int()が使えなくなるので使わないようにしましょう。

漢字やひらがななどは変数名として使える場合もありますが、基本的にはアルファベット・数字・アンダースコア以外の文字を変数名に入れないようにしましょう。

変数名を付けるときのコツ

変数名はプログラムの可読性を左右する重要な要素の一つです。

より読みやすいプログラムを目指すために、以下の2点を意識して変数名を付けるようにしましょう。

① 変数名はその変数が何を表しているかが分かるように付ける
② 日本語をローマ字に変換しただけの変数名は使わない

例えば商品の価格を表す変数に名前を付けるときは、xkakakuよりもpriceとした方が好ましいです。 

これらを意識することで変数名が長くなっても構わないので、可読性を上げることを優先するようにしましょう。

予約語・組み込み関数について

予約語とは、Pythonであらかじめ用意されていて、変数名として使えない文字列のことです。

また、組み込み関数とはPythonであらかじめ用意されている関数(11章で解説)で、これらと同じ名前を変数に付けると、その関数を使用できなくなってしまいます。

『int()』『float()』などがPythonにおける組み込み関数の例です。

以下に予約語の一覧を示しておきます。これらと同じ変数名を使用しないように注意しましょう。

Python 予約語

組み込み関数は数が多くここには載せきれないので、以下のコードを実行してどのようなものがあるか確認してみてください。

dir(__builtins__)

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    7章の練習問題

    以下の練習問題を解いてみましょう。

    練習問題

    問1. 変数 ab を宣言し、a には文字列 ‘Hello’ を、b には文字列 ‘World’ を代入して、それらを結合して新たな変数 greeting に代入して出力してください。結合する際に、’Hello’と’World’の間に空白を1つ入れてください。

    問2. 変数 count任意の整数値を代入し、その値を2倍にして count に再代入して出力してください。

    解答

    問1(クリックして解答を表示)


    a = 'Hello'
    b = 'World'
    
    greeting = a + ' ' + b
    print(greeting)
    Hello World

    問2(クリックして解答を表示)

    (解答例)

    count = 1729
    count = count * 2
    # count *= 2でも可
    
    print(count)
    3458



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