こんにちは!Tech TeacherのKids Blog編集部です。
2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されました。小学生が初めてプログラミングを学ぶにはどんな方法があるのか、そもそもどんな言語を学ぶべきか、悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。
この記事では、全国の学校で使われているプログラミング言語であるViscuit(ビスケット)について、学ぶメリットや学習方法などをご紹介いたします。
ぜひ最後までご覧ください!
ビスケットってどんな言語?
Viscuit(ビスケット)は、計算機科学者の原田康徳さん(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)が開発したビジュアルプログラミング言語です。
ビジュアルプログラミング言語とは、図形やブロックなどを操作するだけでプログラミングができる言語で、プログラミングの知識がない人も取り組みやすいのが特徴です。
ビスケットはPCやタブレット端末があれば誰でも簡単に無料で利用することができます。
ビジュアルプログラミング言語については、こちらの記事で詳しく解説しています。
小学生でも楽しみながら学べる
ビスケットは、ビジュアルプログラミング言語の中でも、特に簡単に使うことができる言語です。プログラミングの知識は全く必要なく、好きな色で絵を描きながらプログラミングをすることができます。
プログラミング教育が必修化されて以降、全国の小学校でもビスケットを使ったプログラミング教育が行われているほか、知的障害・自閉症等の障害のある児童生徒の特別支援教育でもビスケットが使われています。
Scratchや他の言語との違い
子ども向けのビジュアルプログラミング言語には、ビスケットの他にScratch(スクラッチ)などがあります。
その中でもビスケットの最大の特徴は、文字を一切使わないことです。自分で絵を描き、その絵を「メガネ」というツールを使って変化させたり移動させたりするだけで、楽しみながら自然とプログラミングをすることができます。
他の多くの言語では、数字や文字を打ち込まなければできなかったことが、ビスケットでは「メガネ」を使うことによって簡単に処理されています。そのため、子どもがコンピュータでやりたいことに集中し、自分で考える能力を育むことができます。
より詳しい専門的な解説については、公式サイトをご覧ください。
また、Scratchについて知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
ビスケットでできること
うみにおよがそう
引用元:Viscuit
ビスケットを使うのが初めてでも、自分で描いた魚を海で泳がせるプログラムを簡単に作ることができます。
たまごがわれたら
引用元:Viscuit
ビスケットに慣れてきたら、自分で描いた卵の中からひよこが生まれるプログラムも作ることができるようになります。
ボールくずし
引用元:Viscuit
ビスケットを使いこなせるようになれば、パズルゲームを自分で作ることもできます。
ビスケットがおすすめの小学生とは?
ビスケットはこんな小学生におすすめ!
おすすめできる小学生は「初めてプログラミング言語にふれる小学生」です。
ビスケットを始めるにあたってプログラミングの知識は全く必要ないため、まだプログラミングに興味を持ったばかりの小学生や、Scratchなど他のプログラミング言語が少し難しく感じている小学生におすすめです。
また、ビスケットでは絵を描きながらプログラムを作っていくので、絵を描くのが好きな小学生は特に楽しんで取り組めるプログラミング言語だと思います。
小学生がビスケットを学ぶメリット
小学生がビスケットを学ぶメリットは多くあります。ここでは特に大きなメリットを2つ紹介します。
プログラミングの楽しさを知ることができる
ビスケットでは、自分の好きな色、好きな太さの線で絵を描きながらプログラムを作り、自分だけの作品を作ることができます。プログラミングを知識として学ぶのではなく、積極的に創作を楽しむことで、自然とプログラミングに慣れ親しむことができます。
コンピュータに親しみを持てるようになる
ビスケットは、「プログラミングを通してコンピュータの本質が理解できる」をコンセプトに開発されています。ビスケットで作品を作るうちに自然と「コンピュータってこういうものなんだ」と直感できるように工夫されており、コンピュータに親しみのない子どもでも、ビスケットを通してコンピュータを使う楽しさを感じることができます。
ビスケットの学習方法
本や動画教材で学ぶメリット
費用が安い
プログラミング教室などに比べると本や動画教材はほとんど費用がかかりません。
例えば、ビスケットの開発陣が執筆した入門書は2000円程度で購入することができます。また、ビスケットの公式サイトなどの動画を見ながら無料で学ぶこともできます。
親子で学べる
ビスケットはPCやタブレット端末があればご家庭でも簡単に使うことができます。また、ビスケットについて分かりやすく解説された本や動画も数多くあります。そのため、親子で一緒に楽しみながら学ぶことができます。
本や動画教材で学ぶデメリット
問題解決に時間がかかる
プログラミングをしていると、プログラムが思ったとおりに動かなかったり、分からないことがあったりします。問題の種類によっては、家庭だけでは解決に時間がかかってしまうことがあります。
紹介されている作品以外を作るのが難しい
本や動画で紹介されている作品の作り方は学ぶことができますが、それ以外の作品は自力で試行錯誤して作ることになります。ビスケットは自分だけの作品を作れるのが醍醐味ですが、本や動画の通りに作っているだけでは、自分だけの作品を作るのは難しいかもしれません。
プログラミング教室に通うメリット
アドバイスがもらえる
プログラミングスクールに通えば、分からないことや困ったことがあっても、すぐに先生に質問することができます。プログラミングが思った通りに動かないときに、プロのアドバイスをもらうことで、効率よく学ぶことができます。
一緒に学ぶ仲間ができる
プログラミングスクールでは、先生に自分の作品を見てもらったり、同じスクールに通っている友達とお互いの作品を見せ合ったりすることができます。それによって、プログラミングがより楽しめるようになり、プログラミングに積極的に取り組むモチベーションも得られます。
プログラミング教室に通うデメリット
費用が高い
小学生向けのプログラミング教室に通うと、入会金や月謝だけでなく、テキスト代や教材費などの費用もかかります。
カリキュラムが合わなくなることがある
プログラミングスキルが身につく速さは、人によって大きく異なります。そのため、お子さんのやりたいこととスクールのカリキュラムが合わなくなることがあります。
お子さんのやりたいこととスクールのカリキュラムが合っているかどうか、保護者の方が定期的に確認することが大切です。
まとめ
ここまで、ビスケットを学ぶメリットや学習方法について説明してきました。
プログラミングに初めてふれる小学生に、ビスケットはとてもおすすめできるプログラミング言語です。
お子さんに合った学習方法で、学習を始めてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。