こんにちは!Tech TeacherのKids Blog編集部です。
小学校でプログラミング教育が義務化され、子どもがプログラミングにふれる機会も増えてきました。将来を見すえて、本格的なプログラミングを学ばせたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、プログラミング言語の中でも人気の高いJavaScript(ジャバスクリプト)について、その特徴から学習方法まで丁寧に解説します!
そもそもJavaScriptって何?
JavaScriptとは
JavaScript(ジャバスクリプト)とは、Webサイトに動きをつけるためのプログラミング言語です。
詳しく説明すると、そもそもWebサイトの土台となる部分は、HTML(エイチティーエムエル)とCSS(シーエスエス)という2つの言語で作られています。
HTMLを使ってWebサイトに見出しや本文や写真などを表示し、CSSを使って色や大きさや文字の形を指定しています。
しかしこの2つの言語だけでは、ただ文字や画像を表示することしかできません。
そこで、メニューを押すと目次が表示されるようにしたり、画像をスライドショーで表示したりするなど、Webサイトに動きをつけて、より使いやすく見やすいものにする言語がJavaScriptです。
要するに、JavascriptはWebサイトをより魅力的にするための道具なのです。
ちなみに、プログラミング言語のひとつであるJavaと名前がよく似ていますが、全く別の言語ですので注意が必要です。
JavaScriptの使い道
JavaScriptは、主にWebサイトを開発するために使われています。
実は、みなさんが普段よく目にするGoogleマップやTwitter、FacebookやInstagramにもJavaScriptが使われています。
近年では、Webサイトだけでなくスマホアプリの開発にも使われています。また、ゲームを作ることもできます。
JavaScriptのおすすめポイント4つ
世の中にはたくさんのプログラミング言語がありますが、その中でも特にJavaScriptをおすすめしたい理由を4つ紹介します。
おすすめポイント1:すぐに始められる
1つ目は、プログラミングを始めるための環境を整えるのが簡単なことです。
他のプログラミング言語の場合、環境を整える段階でつまづいてしまう初心者も多いです。
一方でJavaScriptの場合は、普段使っているブラウザにその環境が用意されているため、MacでもWindowsでも、ブラウザさえあればすぐに無料で使い始めることができます。
おすすめポイント2:シンプルで分かりやすい
2つ目は、プログラムの構文がシンプルで分かりやすいことです。
他のプログラミング言語に比べて記述内容が分かりやすく、記述量も少ないです。
決して簡単な言語ではないものの、初心者でも比較的理解しやすいといえるでしょう。
おすすめポイント3:動きをイメージしやすい
3つ目は、プログラムの実行結果がイメージしやすいことです。
JavaScriptのプログラムは普段使っているブラウザで実行されるため、初心者でもプログラムが実際にどのように動くかをイメージしやすいでしょう。
おすすめポイント4:使える場面が幅広い
4つ目は、活用されている用途が幅広いことです。
JavaScriptはWebページに動きをつけるだけでなく、スマホアプリを開発するなど、現在さまざまな場面で活用されています。
そのため、これまでの開発の蓄積のなかから自分がほしい情報を見つけやすいでしょう。また、IT業界において将来的にも需要がある言語だといえるでしょう。
小学生はJavaScriptで何を学べるの?
JavaScriptはこんな小学生におすすめ
JavaScriptをおすすめできる小学生は、HTMLとCSSで作れるWebサイトよりも高度なWebサイトを作りたいと思っている小学生です。
HTMLとCSSを使って簡単なWebサイトを作ることができる小学生であれば、JavaScriptを学ぶことで、動きのあるハイレベルなWebサイトを作れるようになります。
具体的には、ボタンを押してクイズに答えることのできるサイトや、カウントダウンが表示されるサイトなど、より面白いサイトを作れるようになります。
一方で、あまりプログラミングに取り組んだことがない小学生や、プログラミングに興味を持ったばかりの小学生には、ビジュアルプログラミング言語がおすすめです。
ビジュアルプログラミング言語は小学校のプログラミング教育でも使われている言語です。Scratch(スクラッチ)やViscuit(ビスケット)はその代表的なもので、テキストではなく図形などを使って視覚的に分かりやすくプログラミングができます。
いきなりJavaScriptのような少し難しい言語に挑戦すると挫折してしまったりプログラミングに苦手意識をもってしまうことになりかねません。まずはプログラミングに親しみを持つことが大切です。
ビジュアルプログラミング言語については、こちらの記事で詳しく解説しています。
JavaScriptで身につく力
小学生がJavaScriptを学ぶと多くの力を身につけることができます。ここではその中でも特に重要な2つを紹介します。
思考力が身につく
プログラミング教育が小学校で必修化されたり、将来的には大学入試でもプログラミングの力を図る問題が出題されたりするなど、子どものうちからプログラミングに必要な思考力を身に着ける重要性がますます高まっています。
小学生のうちからJavaScriptを学ぶことで、他の小学生よりも高いレベルのプログラミング的思考力を養うことができるはずです。
また、プログラミングに取り組むなかで何度も試行錯誤を繰り返すことになります。そのため、プログラミングに限らず幅広い分野で役に立つ問題解決能力も身につくはずです。
仕事で役立つ力が身につく
JavaScriptは実際にIT業界の現場で広く使われている言語で、今やWeb開発やアプリ開発には欠かせません。将来的にも需要があると言われているJavaScriptを小学生のうちから学ぶことで、将来IT業界で活躍する力を身につけることができるはずです。
小学生がJavaScriptを学ぶ方法は?
ここからは、小学生がJavaScriptを学ぶ方法を3つ紹介します。
JavaScriptを学ぶ方法1:入門書や解説サイト
1つ目は、初心者に向けた本やサイトなどを使うことです。
メリット
JavaScriptは非常に需要の高い言語で、初心者向けの入門書や解説サイトもたくさんあり、小学生でも分かるように解説しているものもあります。子どもの学習に適していると思うものを選び、それを参考にしながらJavaScriptを扱うことでつまづくことなく学習を始めることができるでしょう。
また、プログラミング教室などで教わるよりも費用がかからないのもメリットです。
デメリット
JavaScriptを小学生が独学で習得することは非常に難易度が高いです。
入門書や解説サイトにはJavaScriptの全てが書かれているわけではありませんし、むしろその内容を学び終えてからの取り組みこそが重要です。
また、プログラミングに取り組むなかで問題や疑問があっても自力で解決しなければならず、挫折してしまう可能性もあります。
JavaScriptを学ぶ方法2:プログラミング教室
2つ目は、プログラミング教室に通うことです。
メリット
プログラミング教室では、JavaScriptを基礎から上級まで体系的に学ぶことができます。
また、プログラミングの技術を学ぶだけでなく、思考力や表現力を養ったり知的好奇心を刺激したりする工夫を行っている教室もあります。
デメリット
そもそも、小学生を対象にJavaScriptを教えているプログラミング教室はあまり多くありません。
そのため、その中から子どもに最適な教材やカリキュラムを提供してくれるプログラミング教室を見つけるのも難しいかもしれません。
JavaScriptを学ぶ方法3:マンツーマン指導
3つ目は、マンツーマン指導を受けることです。
メリット
マンツーマン指導では、一人ひとりに合わせた適切な指導を受けることができます。
子どもによって、性格や学習にかけられる時間、習熟度や到達目標は異なります。それぞれの子どもに最大限寄り添った指導を提供できるのがマンツーマン指導のメリットです。
デメリット
一人ひとりに合わせた指導を提供していくぶん、本や解説サイトを使ったりプログラミング教室に通ったりすることに比べると費用がかかります。
まとめ
JavaScriptはプログラミング言語の中でも非常に需要の高い言語で、高いプログラミング能力を身につけたい小学生にとっておすすめです。
一方で、まだプログラミングに興味をもったばかりの小学生であれば、JavaScriptよりも先にScratchなどのビジュアルプログラミング言語から取り組み、プログラミングに親しみをもつことがおすすめです。