こんにちは!Tech TeacherのKids Blog編集部です。
プログラマーになりたい子供の夢を応援したいけど、プログラマーについてよく分からない親御さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、プログラマーとはどんな仕事かということから、プログラマーになるための方法まで詳しくご紹介します。
プログラミングについても理解が深まるので、ぜひご覧ください。
そもそもプログラミングって?
プログラミングとは
プログラミングとはコンピュータに指示を出すことです。
指示を出すには、コンピュータにしてほしい仕事を画面上で順番に書いていきます。この作業のことをプログラムを作成すると言います。
プログラムを作成するときに必要になるのがプログラミング言語です。
コンピュータはそのままの人間の言葉を理解できないので、機械用の言葉であるプログラミング言語が必要になります。
プログラミングでできること
プログラミングでできることの代表例は、以下の5つです。
- アプリを作る
- ゲームを作る
- Webサイトを作る
- AIを開発する
- 機械を動かす
アプリを作る
プログラミングを使えば、スマホのアプリを作れます。なじみのある「LINE」や「Twitter」もプログラミングでできています。
ゲームを作る
スマホゲームや家庭用のビデオゲーム、携帯型のゲームも全てプログラミングで作られます。
「モンスターストライク」や「Wii」、「Switch」などで遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。
Webサイトを作る
今みなさんが見ているこのブログもプログラミングで作られています。
例えば、目次の見出しをクリックすると、その見出しまでページが飛ぶのはプログラミングのおかげです。
AIを開発する
AIが人と同じような知能、学習能力を持つのもプログラミングされているからです。
例えばiPhoneの「Siri」は話しかけると応えてくれますよね。これは、音声を認識し会話を組み立てるプログラミングが備わっているからです。
AIについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
機械を動かす
テレビや洗濯機などの家電製品や、自動車もプログラミングで動いています。
洗濯機には、「水が一定の量になったら〇〇分間洗濯槽を回転させる」といった手順がプログラミングされています。
プログラマーってどんな人?
仕事内容
プログラマーのお仕事は、機械用の言葉であるプログラミング言語を用いて、さまざまなシステムを作ることです。
作るシステムによって、プログラマーの種類は分けられます。
例えば、アプリを作るプログラマーはアプリケーションプログラマー、Webサイトのシステムを開発するプログラマーはwebプログラマーと呼ばれています。
システムエンジニアとの違い
システムエンジニアはSE、プログラマーはPGと呼ばれていますが、二つの違いがよく分からない方も多いですよね。
システムエンジニアは、システム全体の設計を考えるお仕事です。
一方プログラマーは、システムエンジニアが考えた設計書をもとに実際にプログラミングをするお仕事です。
2つの職業の違いは、建築士さんと大工さんに例えると分かりやすいです。
- システムエンジニアは、建物の設計を考える建築士さんのようなお仕事
- プログラマーは、設計図をもとに建物を作る大工さんのようなお仕事
将来性
プログラマーは今後さらに活躍する職業です。
ITが急激に発展する現代の社会では、プログラマーの需要が拡大しているからです。
ITは「Information Technology」の略で「情報の技術」を意味しますが、具体的にはコンピュータとネットワーク技術を指すことが多いです。
コンピュータを動かして活用するにはプログラミングが必須なので、プログラミングはITの発展に欠かせません。
以下のグラフは経済産業省が発表した、IT人材の不足を予測するグラフです。
引用元:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」
IT人材の不足はどんどん拡大していき、2030年には40~80万人規模でIT人材が不足すると予測されています。
これは、IT業界で深刻な人材不足を意味するとともに、プログラマーを始めとするIT人材の需要の高まりを表しています。
これらのことから、プログラマーの将来性は高いと言えます。
プログラマーになるためには
プログラマーへのステップ
プログラマーになるためには、まず大学・短大で理工や情報系の勉強をするか、専門学校でプログラミングを専攻することが基本です。
その後ソフトウェア、システムの開発会社やコンピュータメーカーに就職することでプログラマーになれます。
高校卒業
大学・短大 or 専門学校
(理工・情報系の学部 /
プログラミング専攻コースなど)
ソフトウェア、システム開発会社
or
コンピュータメーカー
プログラマー
小学生からできること
算数や英語の勉強を大切にする
プログラマーには算数や英語の知識が必須です。
プログラミング言語でコードを書くときは数式と英語が主に使われるからです。
小学生から算数や英語の普段の勉強を大切にすることで、苦手意識を持たずにプログラミングができるようになります。
論理的な思考力を身につける
論理的な思考力とは、ざっくり言うと物事を筋道立てて考える力のことです。
プログラマーはコンピュータにどの順番で仕事をしてもらうかを考えるため、論理的な思考力が必要になります。
実際にプログラミングをしてみる
プログラミングをしてみることで、プログラマーがしているお仕事のイメージが湧きやすくなります。
プログラマーに興味があるお子さんには、一度プログラミングに触れてみることをおすすめします。
プログラミングを始める前に
学びたいプログラミング言語を選ぼう
プログラミング言語はコンピュータに指示を出すために使われる機械用の言葉でしたね。
人間の世界に日本語や英語などの種類があるように、プログラミング言語にも種類があり、その数は200にも及びます。
開発したいものによって使う言語が異なるので、まずは学びたいプログラミング言語を選んでみましょう。
【小学生におすすめ】プログラミング言語3選
ゲーム開発:ビジュアルプログラミング言語のScratch
引用元:Scratch公式
ビジュアルプログラミング言語とは、小学生向けのプログラミング言語で、文字のコードを書かずにアイコンや図形で簡単にコンピュータに指示を出せます。
Scratchでは、ブロックを組み立てるだけで簡単に楽しくプログラミングができるので、小学生やプログラミング初心者に人気です。
パズルゲームや敵を打ち倒すシューティングゲームなど、さまざまなゲームを作れます。
Scratchについては以下の記事で詳しく解説しています。
Webサイト制作:HTML・CSS
引用元:progate
HTML・CSSはマークアップ言語といって、厳密にはプログラミング言語ではありません。
マークアップ言語の方が簡単なので、プログラミングの入門として人気です。
HTMLでは、Webサイトの土台を作れます。例えば、Webサイトを構成する見出しや表、リンクはHTMLによって機能しています。
CSSでは、HTMLで作ったWebサイトの土台に装飾をしていきます。例えば、見出しの色や文字の大きさを変えることができます。
まとめ
今回はプログラマーについて、仕事内容やなるための方法を解説してきました。
プログラミングがどのようなものかを一から理解することで、プログラマーが少しでも身近に感じられたのではないでしょうか。
プログラマーを本格的に目指す手段としては、小学生からプログラミングを学習することがおすすめです。