こんにちは。Tech TeacherのKids Blog編集部です!
「プログラミングって難しいから子供でも続くかな…?」
「無料でできるソフトがあるのは知っているけど、内容は理解できるかな…?」
このようなお悩みを抱えたことはありませんか?
そんなお悩みをお持ちの保護者の方に向けて、無料で楽しく学べるプログラミングソフトを4つご紹介します!
この記事を読めば、無料で使えるプログラミングソフトについて知ることができ、幸先の良いプログラミング学習のスタートを切れるでしょう。
そもそも無料で楽しく学べるプログラミングソフトって何?
2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されたことを受けて、今後プログラミングの需要は年々高まっていくと思われます。
子供に習い事としてプログラミングをさせたいという保護者の方も多いのではないでしょうか?
しかし、大手プログラミングスクール「侍エンジニア」が2019年に行った調査によると、プログラミングを始めても10人中9人は挫折した経験があるという結果がでています。
挫折してしまう理由としては、分かりづらいやモチベーションが続かない、エラーが解決できないといったことがあげられています。
もし、小学生がプログラミングを初めて学ぶ際に上記のような理由を感じてしまったら、「もう二度とプログラミングなんてやりたくない!」となってしまう可能性もあります。
なので小学生のプログラミング学習のはじめては、分かりやすく、モチベーションも続きやすいものから始めさせてあげたいですよね。
そんなプログラミングソフトをご紹介します!
ずばり、”ビジュアルプログラミング”
一般的に知られているローマ字や記号、数字を使うテキストプログラミングとは違い、ドラック&ドロップのマウス操作や、タブレットでの直接操作で行うことができるプログラミングのことです。
まだキーボードに慣れていない小学生におすすめのプログラミングソフトと言えます!
また、ビジュアルプログラミングにも種類があってブロック型、フロー型、特殊型があります。
ブロック型
引用元:Hour of Code
1つ目は主にScratch(スクラッチ)やHour of Codeなどで使われているような、ブロックを組み立てていくブロック型です。
あらかじめ指示が書かれたブロックを組み合わせて、プログラムしていきます。順番にブロックを並べていくのでテキストプログラミングと少し似ている部分があります。
フロー型
引用元:MESH公式ホームページ
ブロック型とは違い、組み立てているプログラムの全体が分かりやすいのが特徴です。
また、枝分かれになってまとまっているので、論理構造を考える力が付きやすいです。
独自型
上記の2種とは違う独自の形態をとるプログラムが独自型です。主なプログラムとしてViscuit(ビスケット)やSpringin‘(スプリンギン)が存在します。
いずれも文字や指示、論理構造を作っていくものではなく、直感的に作っていくのが特徴です。
テキストプログラミングとの違い
1.難易度
基本的にテキストプログラミングは独学でやり進めるのはとても難しいです。
参考書や動画などを使っても分からないところがでてきて、それを聞ける人がいないので迷宮入りしてしまうということも…。
ビジュアルプログラミングの場合、幼児でも行えるように独学でできるものも多く、コードを覚えたりしなくても大丈夫です。
また、直感的に操作できるので誰でも続けやすく、始めやすいのが特徴です。
2.親子で一緒にできる
子供に「プログラミングを教えて」と言われてもテキストプログラミングを教えるのはさすがに難しいですよね…。
そこでスクールや家庭教師の方をつけたりして費用もかかってしまいます。
ビジュアルプログラミングなら難易度も簡単なので、子供と一緒にできて教え合うこともできます。
他の人に任せないで自分で教えたいという保護者の方もいるのではないでしょうか?
ビジュアルプログラミングのメリット
簡単に始めることが出来る
テキストプログラミングは最初に環境構築という作業が必要で気軽に始めるには少し難しい所があります。
しかしビジュアルプログラミングであれば、アプリをダウンロードするかWeb上でソフトを開けば、すぐに始めることができます。
論理的思考力が身につく
これはテキストプログラミングにも言えることですが、プログラミングをやることで、どのような組み合わせが必要か、思うように動かなかったときどのように改善すればいいかを論理的に考えます。
その過程を通して、自然と論理的思考力は養われていきます。
論理的思考力がみにつくことで説得力のある説明ができたり、相手の気持ち・考えを理解できるようになります。
学習コストが低い
テキストプログラミングは独学が難しいので、スクールや有料教材によって続ける人が多く、その費用も意外と高額です。
ビジュアルプログラミングは基本無料のものが多く、始めるときの設定も特にないのでコストがほとんどかからないのが特徴です。
ビジュアルプログラミングのデメリット
複雑な処理ができない
ビジュアルプログラミングは簡単なので、そのぶんできることも限られてきます。
テキストプログラミングとは違い、コード、文字、数字で表すものではないので表現の幅が狭まってしまいます。
そのため、エンジニアになりたい!という気持ちがあるならいずれテキストプログラミングをやる必要があります。
修正に手間がかかる
もしビジュアルプログラミングでプログラムを作成した後に間違いが見つかり、修正しなくてはならなくなった場合、とても修正が大変です。
なぜかというと使われるオブジェクトは組み合わせによって変化するからです。
そのため作り直すとなると、最初からなんてことも大いにありえます…。
テキストプログラミングとは異なり、該当部分を検索して、そこだけを修正することもできません。
他との互換性がない
少しややこしい話ですが、一般的なテキストプログラミングは一つの言語を覚えれば、他の言語の習得に時間はかかりません。
なぜなら、使われている構文や文法の基本的な部分がほとんど同じだからです。
しかしビジュアルプログラミングには共通言語がなく、各言語で使われるオブジェクト、操作方法も全く異なります。
なので、新しいビジュアルプログラミングを始める度に最初から学ぶことが必要になります。
【比較でわかりやすく】無料で学べる小学生向けプログラミングソフト4選
項目別の比較
Scratch | Viscuit | スプリンギン | Hour of Code | |
対象年齢 | 8歳~16歳 | 4歳~小学生 | 4歳~大人 | 4歳~大人 |
動作環境 | ブラウザ | ブラウザ/iOS/Android | iOS/Android | ブラウザ |
サービス開始 | 2006年~ | 2003年~ | 2015年~ | 2003年~ |
こう見てみるとビジュアルプログラミングは、どれも2000年以降に開発されていて比較的最近のソフトだということがわかります。
対象年齢を見ると、Scratch以外は対象が幼児からであって、小学校に入る前からプログラミングを学べるのは保護者の方も子供にとってもありがたいのではないでしょうか。
1.Scratch(スクラッチ)
引用元:Scratch公式サイト
文部科学省が小学校への研修教材として利用している
文部科学省が「小学校プログラミング教育の研修教材」という小学校のプログラミング教育に関するサイトでScratchが映像教材とテキスト教材で紹介されています。
正多角形を描くといった簡単なことをプログラミングを通して学ぶのが目的です。
簡易版として5~7才へ向けたScratchJrも存在する
通常のScratchが対象年齢を8~16歳とするのに対して5~7歳を対象にしているのが特徴です。
もし、Scratchでも難しいとなったらScratchJrを試してみるのもいいのではないでしょうか。
200ヵ国以上の国と地域で利用され、70以上の言語に対応している
Scratchは、ビジュアルプログラミングのなかでも最大級のソフトです。
なので、分からないことがあってもインターネットを使えば、教えてくれる人が多いので安心です。
Scratchをもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
2.Viscuit(ビスケット)
引用元:Viscuit公式サイト
文部科学省が小学校への研修教材として利用している
Scratch同様こちらも「小学校プログラミング教育の研修教材」にViscuitが教材として使われています。
こちらはネコから逃げたり、卵からヒヨコがでてきたりするプログラムを作るようです。
自分で描いた絵をプログラミングで動かせる
Viscuitでは「メガネ」と「えんぴつ」で自分が描いた絵をプログラムすることができます。
えんぴつで絵を描いてメガネにその絵をいれると動かすことができます。
他のビジュアルプログラミングは、あらかじめ用意されたキャラクターを指示ブロックを動かしてプログラムするのがほとんどなので、これは大きな特徴です。
Viscuitをもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
3.Springin‘(スプリンギン)
引用元:スプリンギン公式サイト作った作品を他の人に遊んでもらえる
作って満足するだけに終わらず、「マーケット」と呼ばれる場所にアップすれば、だれにでも遊んでもらうことができます。
そこでプレイされた数や評価、感想がもらえるので、次の作品に活かすことができます。
マーケティング感覚がみにつく
スプリンギン内に「マーケット」という場所があり、毎日のログインや作品を買ってもらうことで増える「コイン」というものを使ってやりとりすることができます。
自分の作品が売れるような工夫を通じて、ビジネス感覚も鍛えることができます。
また、作品のまねは可能ですが、盗用はできない設計になっているので著作権についても学ぶことができます。
アプリ内でコミュニケーションがとれる
作品についての評価や感想がもらえたり、フォローなどの機能があることで簡易的なコミュニケーションをとることができます。
感想は前向きな定型文で行うので、安心して使うことができます。
4.Hour of Code(アワーオブコード)
引用元:Hour of Code公式サイト
1時間ほどで終わるように設計されている
名前の通りどのプログラムも1時間ほどで終わるように設計されています。
ですので、一つが終わったらまた次のプログラムをやるなどといったこともできて色んなプログラムを短い時間でたくさん遊ぶことができます。
人気のキャラクターを用いた教材がある
「アナと雪の女王」、「マインクラフト」、「アングリーバード」などの人気キャラクターのプログラムがあります。
子供からしたらとても魅力的なコンテンツが充実しているので単純に楽しめることに加えて、人気のキャラクターで遊べる一石二鳥のソフトです。
Hour of Codeについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
最後に
今回は無料で楽しく学べるプログラミングソフトについてご紹介させていただきました。
ビジュアルプログラミングは、子供のプログラミング学習のスタートを切るにはとても始めやすく、気軽に試すことが出来ます!
もしこれ以上の本格的なプログラミングをやってみたい!ということになれば、スクールに通うのもいいかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。