こんにちは。Tech TeacherのKids Blog編集部です!
みなさんは、プログラミングの必修化に関して、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
「小学校のプログラミング教育って、どんなことをやってるの?」
「子供はちゃんとプログラミング教育についていける?」
そんな方に向けて、本記事では小学校のプログラミング教育の必修化について徹底解説します。
これを読めば、プログラミングの必修化について詳しくなるため、お子さんの学習のサポートができます!
プログラミング教育の必修化とは?
プログラミング教育の必修化とは、プログラミング教育を小学校の授業に取り入れようというものです。
プログラミング教育を取り入れる……と言っても、小学校でプログラミングの専門的な授業が始まるわけではありません。
算数や理科などの従来の授業の中で、プログラミング教育が行われます。
どの科目でプログラミング教育を行うのかは、学校によって異なっています。
そもそもプログラミング教育って何?
プログラミング教育とは、「プログラミング的思考」を身につけるための教育のことを意味します。
こんな風に思った方も多いでしょう。
プログラミング的思考とは、「課題の解決に向けて論理的に考える力」のことです!
言い換えると、プログラミング的思考とは、
- 作業の順序を考える力
- 効率的に物事を考える力
のことです。
プログラミング的思考については、こちらの記事で詳しく解説しています。
プログラミング必修化の理由
プログラミング教育が必修化された理由は、2つあります。
- 子供たちのプログラミング的思考を養うため
- コンピューターなどを活用し、IT化社会に対応できる人材を育てるため
プログラミング的思考のことは先ほどご説明したので、2つ目の理由についてご説明します。
近年、社会のIT化が急速に進んでいるため、IT人材の不足が心配されています。
経済産業省が、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると発表していることもあり、IT人材の育成が重要になってきます。
そのため、小学生のうちからコンピューターに触れさせて、IT社会に対応できる人材を育てることが、プログラミング必修化のひとつの狙いになっています。
プログラミング必修化の理由が分かったところで、小学校のプログラミング教育の内容を見ていきましょう。
小中高別のプログラミング教育について知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
小学校のプログラミング教育の内容は?
具体的に何年生からプログラミング教育を始めるかは、文部科学省の新学習指導要領に明記されていないため、学校によって異なります。
ここでは、小学校のプログラミング教育の一例をご紹介します。
パソコンを使ったプログラミング教育
小学校5年生 算数
「正多角形の作図」
引用元:Scratch公式サイト
正多角形の作図方法のきまりを考える授業です。
この授業では、プログラミング言語のScratch(スクラッチ)を使って、正多角形の作図をします。
生徒たちが、正多角形の作図を何度もやり直せるのが、プログラミング言語を使った授業のいいところです。
プログラムの不備を修正するなど、試行錯誤する中で課題解決への意欲を高めることができます。
この他にも、様々な科目でパソコンを用いた授業が行われています。
例えば、小学校3年生の音楽で、Scratchを使って好きなリズムを作る授業があります。
Scratchについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
普段の授業でのプログラミング教育
次に、普段の授業のプログラミング教育について見ていきましょう。
普段の授業では、プログラミング言語を使っていないプログラミング教育も行なっています。
プログラミング言語を使わない教育は、「アンプラグド・プログラミング」と呼ばれます。
これは、主にカードや本、おもちゃなどを使ってプログラミング学習を進める方法を指します。
プログラミング言語を使っていないプログラミング教育でも、プログラミング的思考を身につけるという授業の目的は同じです。
ここでは、小学校6年生の国語の授業の内容をご紹介します。
小学校6年生 国語
「説明文の要旨をまとめる」
説明文を読んで、文の要旨をまとめる授業です。
この授業では、プログラミング的思考を身につける上で大切な、作業の順序を考える力が身につきます。
授業は、以下の手順で行われます。
- 説明文を読んで、文の要旨を300字程度にまとめる
- 文の要旨をまとめたら、生徒間で発表を行い、上手なまとめ方をしている人を見つける
- 生徒たちで、上手に書けた人たちが要旨を書くまでの手順を要素分解し、共通項を探す
- 見出した共通項を、要旨を作成するための手順としてクラスで共有する
要旨を書くまでの手順を要素分解することによって、作業の順序を考える力が身につきます。
また、「要旨をまとめる」といった、一見するとセンスが物を言うように思えることにも手順があると子供たちに理解してもらうことができます。
この他にも、小学校3年生の「足し算と引き算の筆算」の授業で、カードを使ったプログラミング教育が行われています。
プログラミング必修化で子供たちが身につける力
以上のようなプログラミング教育で、小学生の子供たちはどんな力を身につけるのでしょうか。
小学校のプログラミング教育では、主に3つの力が身につくとされています。
- プログラミング的思考:課題の解決に向けて論理的に考える力
- 言語化能力:自分の考えを言葉にして他の人に伝えられる力
- パソコンの基本的な活用スキル:タイピングなどのスキル
小学生の子供たちは、学校の授業の中でこれらの力を身につけ、中学校のプログラミング教育に進みます。
そんな風に思う保護者の方もいるでしょう。
そこで次からは、プログラミングの必修化に伴う保護者の方のサポートについて解説します!
プログラミング必修化で、保護者のサポートは必要?
プログラミングの必修化で、保護者の方のサポートは必須ではありません。
しかし、サポートをしてあげることでお子さんの学習が順調に進むと思われるので、お子さんのために何かしたい方は、ぜひ以下のことを実践してみてください!
お子さんから学校で学んでいることを聞く
学校で学んでいることを聞いてあげることで、お子さんが授業の内容をアウトプットすることができます!
アウトプットによって、分かっていない部分が明確になったり、知識を定着させられたりするので、お子さんに定期的に学校で習ったことを聞いてあげるといいでしょう。
学校で習ったことを保護者の方に伝えるときに、お子さんの言語化能力が鍛えられるのもいいところです。
パソコンの使い方を教える
お子さんの学校でパソコンを用いた授業が始まったら、パソコンの基本的な操作方法を教えてあげましょう。
パソコンの立ち上げ方やログインの仕方、マウスの使い方が分かっていれば、学校の授業にもしっかりついていけるでしょう。
また、パソコンは精密機械で、乱暴に扱うとすぐに壊れてしまうと伝えることも大切です。
一緒にタイピングの練習をする
多くの学校では、小学校の3年生から、パソコンのキーボードを使った文字入力の授業があります。
その授業に備えて、お子さんと一緒にタイピング練習をしてあげることをおすすめします。
タイピングは、中学校や高校のプログラミング学習の際にも役に立つスキルです。そのため、早いうちからタイピングを練習するといいでしょう。
タイピングの練習サイトを選ぶときには、こちらの記事を参考にしてください。
プログラミングをやらせてみる
無料のプログラミングツールを活用する
引用元:Scratch公式サイト
プログラミング教育についていくために、お子さんにプログラミングをやらせてみるのもいいでしょう。
その際には、無料のプログラミングツールを活用しましょう。
先ほどご紹介した5年生の算数の授業で用いていたように、小学校のプログラミング言語を使う授業では、Scratchが使われることが多いです。そのため、お子さんにScratchをやらせてみることをおすすめします。
最後に
今回は、小学校のプログラミングの必修化について徹底解説しました。
プログラミングの必修化について詳しくなって、ぜひお子さんのサポートをしてあげてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。