タイピングって学校ではいつ教えてくれるの?学校まかせで大丈夫?家庭でやるならいつから?気になっているのに、なんとなく後回しにしてしまったお子さんのタイピング。思い立ったらすぐ始めましょう。
こちらでは、タイピングの練習を始める時期や気をつけるポイントやおすすめのタイピング練習サイトをご紹介します。
タイピング練習を学校に丸投げして大丈夫?
新学習指導要領では
文部科学省の新学習指導要領によると、小学3年生の国語でローマ字の読み方・書き方を学習することになっています。また、目安として10分間で200字程度のタイピングの速さが目標とされています。
しかし、各学校の指導内容はまちまちで、小学5年生の児童がクラス全員10分間で400字以上の入力ができる学校もあれば、高校生になってもタイピングが全くできない人もいるなど、大きな差があるのが現状です。
タイピングを家庭で練習するといい理由
タイピングは、楽譜を見ながらピアノを弾くことに似ています。他には自転車に乗れるようになることも同じです。これらの機能は小脳で記憶するので一度覚えると身体が忘れないとされていて、ここが学校の勉強とは大きく違う点です。
また、1時間の練習を1週間に1回するより、1回10分を毎日やる方が習得効果が高いと言われています。しかもピアノのように習得までに何年もかかるものではありませんから、一度基礎を覚えれば後はゲームのようにできて、知らず知らずのうちに上達させることができます。
このような理由から、タイピングの練習は学校まかせにせず、家庭でも練習させてあげましょう。
いつ・どうやって子どもに教えればよいの?
お子さんがパソコンに興味をもったらすぐに始めよう
タイピングを始める時期に、早すぎるということはありません。
お子さんがパソコンに興味を持ったとき、その時点でお子さんが言葉を話すことができ、字が読めるようになっているなら、すぐ始めましょう。それがタイピングを始めるちょうどよい時期です。
子どもにおすすめのパソコンが知りたい方は、こちらの記事もお読みください。

タイピング練習をさせるときの注意
最初はワードなどで入力練習
WEB上には多くのタイピング練習サイトがあります。
しかし、これらの多くはスピードアップのために使用されるもので、指の位置を覚えるためのものではありません。そのため、指の位置などの基本的なルールを覚えないでタイピングサイトの練習をやるとかえって悪い癖がついてしまいます。
中には、いきなりWEBサイトで始めたために、利き手の人差し指だけでそれなりに速く打てるようになってしまうお子さんもいます。
こうなってしまうと直すのが難しいだけでなく、人差し指だけではスピードに限界がありますので、かえってお子さんをパソコン嫌いにしてしまう危険があります。
以上の理由で、最初はWordなどの文書作成アプリで、アルファベットをタイプする練習から始めましょう。
まずは、どの文字がどこにあるかを一緒に確認します。
小さいお子さんはまだ手が十分大きくないので、「F」「J」のキーに小さな突起があることと、左右の人差し指をそこに置いて、自然に他の指を置く位置が決まることから教えましょう。
正しい姿勢で
タイピングの練習をさせるときは、正しい姿勢でパソコンを使えるようにしてあげましょう。
勉強する時とは違い、ある程度画面と離れていることが重要です。
オットマンを準備すると疲れにくいです。
ローマ字入力・英字入力の両方を練習しよう
日本語のローマ字入力では、慣れてくると「sa」のようなふたつのアルファベットの位置をセットにしてを覚えるので、英単語で子音が並ぶと入力スピードが落ちてしまうことがあります。したがって、タイピングの練習はローマ字入力も英字入力も両方練習しましょう。
サイトによっては「かな入力」の練習モードがあるものもありますが、日本語はローマ字入力で練習しましょう
ローマ字入力の練習は「い・う・お・あ・え」
ローマ字入力の練習を『あ・い・う・え・お』の順番で入力するのは、指の練習としては実は不向きです。
キーボードを見ると「い・う・お」は同じ段で、しかも3つが並んでいます。いずれも右手の守備範囲です。一方「あ・え」は左手の守備範囲で段も違います。
タイピング練習では「い・う・お・あ・え」という順番で始めるとスムーズです。
「い・う・お・あ・え」ができたら、「か行」「さ行」…と順番に入力練習をしていきましょう。この練習で驚くほど入力が楽になっていきます。
ここまでをひととおり教えます。厳密でなくてかまいません。あくまで楽しく。そのあとはWEBサイトで練習をします。
基本ができるようになったらサイトを使って練習
基本的なタイピングのルールがわかったら、WEBサイトを使って練習しましょう。会員登録をすれば履歴の記録や目標設定ができる・自分用に問題をアレンジできるなど、無料でも多機能なサイトがあります。
タッチタイピングをめざそう
お子さんがタイピング嫌いにならない程度に、タッチタイピングを勧めましょう。
タッチタイピングとは、指先の感覚だけを頼りにしてキーを叩くタイピング技法です。
ポイントは4つです。
- 下を見ないで、前を向いて入力する
- 最初のうちは手全体を動かす。無理に指だけで動かさない
- 入力後に必ずホームポジションに戻す
- 正しい指で打つ
しかし、これらはあくまで努力目標です。ピアノと違い、パソコンによってキーの間隔やストロークなどが微妙に違うので、お使いのパソコンでタッチタイピングを極めることを目標にする必要はありません。
練習時間は10分くらい
タイピングは必要なスキルですが、練習そのものがシンプルなので、大人も子どもも飽きてしまいます。タイピングの練習時間は10分程度にしましょう。
タイピングはゲームで覚えよう
基本的なルールを覚えたら、あとは楽しんで練習するだけ。お気に入りのサイトをひとつ見つけてやるのもいいですし、気分によってあちこちのサイトで練習するのもありです。
次に、お子さんが楽しんで遊べるタイピング練習サイトをご紹介します。
子どもにおすすめのタイピング練習サイト8選
タイピングサイトの選び方
ここでは、次の点を満たしているものを選びました。
- 子どもが10分間飽きずに楽しめる
- 無料でできる
- ブラウザ上で使える
※サイトによってはSafariで使えないこともあります。この場合は別のブラウザでやってみてください。
Type-a-Balloon
https://www.typing.com/student/game/type-a-balloon
アルファベットと記号のみ。
地上から放たれる風船に書いてある文字を入力するゲームです。
上段・中段・下段・数字・すべてがそれぞれEasy からHard まで。全部で15通りの練習ができます。
超初心者向けメニュー | 〇(英記号のみ) |
会員登録 | あり・登録しなくても遊べます |
無料 | 〇 |
KEYBOARD JUMP
https://www.typing.com/student/game/keyboard-jump
英単語のみ。
木を登っていきながら英単語を入力するゲームです。難易度7種類とミスの回数がそれぞれ選べます。
制限時間がないので、落ち着いて入力できるのがおすすめポイントです。
超初心者向けメニュー | ×(英単語のみ) |
会員登録 | あり・登録しなくても遊べます |
無料 | 〇 |
ZType
https://www.typing.com/student/game/ztype
シューティング型のゲームです。
敵母艦からは新しい英単語が落ちてきたり、レベルが上がるとさらに大きな母艦からアルファベット爆弾が降り注いできたり…
大人でも、英単語入力に慣れていないとレベル10クリアは至難の業かも。
超初心者向けメニュー | ×(アルファベット・英単語) |
会員登録 | あり・登録しなくても遊べます |
無料 | 〇 |
ココアの桃太郎たいぴんぐ
https://pokedebi.com/game/momotype/
指ひとつひとつの練習・キーの位置を覚えられる練習など、初心者向けのレベルがあります。
かわいいキャラクターが登場するRPG風の内容で、低学年のお子さん向けです。
超初心者向けメニュー | 〇 |
会員登録 | あり・登録しなくても遊べます |
無料 | 一部有料 |
eタイピング
タイピングスキルを数値化する機能がついています。目標を決めて練習したり、腕試しレベルチェックでスコアを測ったりすることができます。
会員登録をすると、自分のカルテをつくることができます。
超初心者向けメニュー | × |
会員登録 | あり・登録しなくても遊べます |
無料 | 〇 |
マイタイピング
初心者から上級者まで。自分でメニューを作成して公開することも可能です。
歌詞から学習系までさまざまなタイピングメニューが揃っていて、2021年現在、タイピングメニュー数が7万を超える人気サイトです。
初めてのお子さんには「ひよこでも出来るタイピング練習講座」がおすすめです。
超初心者向けメニュー | 〇 |
会員登録 | あり・登録しなくても遊べます |
無料 | 〇 |
めざせタイピングマスター
https://azby.fmworld.net/kids/typing/
富士通が作っている子ども向けタイピング練習サイトです。
時間制限なしで、指別の練習やキーの位置を覚えられる練習もでき、正統派のタイピング練習をしたい人におすすめです。
超初心者向けメニュー | 〇 |
会員登録 | 不要 |
無料 | 〇 |
寿司打
ローマ字入力のみのタイピング練習ゲームです。
回転寿司のお皿が流れてしまう前に画面の文字をタイプして、どれだけたくさん“食べられるか”を競います。
子どもから大人まで、幅広い層から大人気のゲームです。
超初心者向けメニュー | ×(ローマ字入力のみ) |
会員登録 | 不要 |
無料 | 〇 |
タイピングを覚えると、いろいろできるようになる
タイピングができるようになると、文書作成だけでなく、プログラミングを通じてアプリ開発やロボット製作など、お子さんのできることが大きく拡がります。
Wordでレポートを書く・PowerPointで発表する
STEM教育に力を入れている小学校の高学年では、WordやPowerPointを使う機会があります。
STEMとは、”Science, Technology, Engineering and Mathematics” すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する語です。
さらに中学~高校~大学と上がると、課題レポートをパソコンで作成しなければならなくなります。
タイピングの速さの違いが課題処理にかかる時間の差になってきますから、小学校卒業まである程度できていると大変有利です。
プログラミング学習
必要に迫られてタイピングの練習をするだけでは楽しくありません。タイピングを学びながら、ぜひ、新しいことにチャレンジさせてあげましょう。
小学生のうちに取り組むといいのがプログラミングです。今は小学生向けのサイトが大変充実してきたので、家庭でも気軽に始めることができるようになりました。
小学生が初めてプログラミングを勉強するなら、教材は「Scratch(スクラッチ)」がおすすめです。また、大人気のゲーム「Minecraft(マインクラフト)」にも、簡単にプログラミングできるツールがあります。どちらも日本語対応しています。
これらのプログラミング言語は、画面上に用意されたブロック状の命令を、マウスでドラッグ&ドロップするだけで簡単にコードを組めることから、ビジュアルプログラミング言語とよばれています。子ども向けに作られていますので、お子さんの論理的思考力を養い、楽しく学ぶことができます。
ビジュアルプログラミング言語については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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オンライン/オフラインの選択が可能(送迎の必要なし!)
スケジュールを固定にする必要なし!不定期にすることが可能
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まとめ
タイピングがスラスラできるとかっこいいですよね。かっこいいだけでなく、ちゃんと脳トレにもなっています。
しかし、習得までには練習が必要です。今日から、パソコンを開けたらタイピングの練習もさせてあげるようにしましょう。ぜひ、親子でスピードを競って楽しんでください。