こんにちは。Tech TeacherのKids Blog編集部です!
お子さんがマイクラにハマっているという保護者の方で、こんなお悩みはありませんか?
「タイピングができない子どもでも、マイクラはできるの?」
「マイクラで遊びながら、タイピングができるようになってほしい」
そんなお悩みを持つ保護者の方に向けて、タイピングができないお子さんでもマイクラをプレイできるのかを解説します。
また、マイクラでタイピングを練習する3ステップもご紹介しているので、この記事を読めば、マイクラで楽しくタイピングを覚えられる方法が分かります。
タイピングができない人でもマイクラはプレイできるの?
タイピングができなくても、アルファベットが読めなくても大丈夫です!マイクラのゲームプレイには全く問題ありません。理由をご紹介していきましょう。
- 「タイピングに必要なキー」と「マイクラのプレイに必要なキー」の範囲が異なる
- プレイに使うキーを自分で変更できる
日本語でタイピングができるようになるには、最小で23個のキーを覚える必要があります。
しかしながら、マイクラでキーボードに設定する機能は16個だけで、普段のゲームをプレイするには、キーを10個も覚えれば充分です。
マイクラで使うキーは、自分好みに変えることもできます。「設定」の画面で機能の一覧があるので、お子さんの手の大きさに合わせるなど、使いやすさ・覚えやすさを重視した設定にすることも一つの方法です。
特にアルファベットが分からない年齢であれば、色や動物など子どもにも分かりやすいシールをキーボードに貼っておく方法もおすすめです。「前に進む時は赤のシール」「終わりたい時は星のシール」など、子どもに伝えるときにも楽になります。
貼る時は小さめのシールを選んで、できるだけキーの文字が隠れないように貼りましょう。あるいは手帳用の半透明タイプのシールであれば、上から貼ってもキーボードの文字が読めます。
使い込んでシールがはがれる頃には、キーボードの文字・位置を覚え終わっているでしょう。
マルチプレイでチャット機能を使いたいときは?
タイピングには、キーの打ち方が3パターンあります。
キーに書いてある文字を打つ | アルファベット、日本語(かな入力)、記号の一部 |
---|---|
二つのキーを打つことで一つの文字を打つ | 日本語(ローマ字入力) |
Shiftキーを押しながら打つ | 記号 |
一番簡単な方法は、キーに書いてある文字をそのまま打つことです。文字の読みが分からなくても、「打ちたい文字と同じかたち」が分かればキーを使えます。一人でマイクラを遊ぶ場合であれば、アルファベットを見てキーが打てれば充分です。
しかし、マルチプレイでチャット機能を使うためには、日本語入力を覚える必要があります。見た目で分かりやすいのはかな入力ですが、アルファベットを打つ時にモードを切り替える手間がかかります。
コマンドなどでアルファベットと同時に打つことを考えると、ローマ字入力を習得することがおすすめです。
小さいお子さんの場合は、チャット機能はやや不向きです。
ローマ字は小学校3・4年生で習う内容になりますし、「文字を打つ」「操作をする」の両方で同じキーボードを使うため、敵を倒すときなど操作に集中したいシーンではチャット機能を使う余裕がありません。
小さいお子さんが離れた場所のお友達とマルチプレイをする時などは、インターネットを使った無料通話の環境を用意して、タイピングは操作に集中させてあげた方が良いでしょう。
マイクラでのタイピング学習のメリット
タイピング学習のためにマイクラを活用すると、以下のようなメリットがあります。
- 遊び・ゲームの一部なので、気軽に取り組める
- 強制しなくても、自分から繰り返し練習をしてくれる
- コマンドを覚えることで、英単語も覚えられる
当然ながら、マイクラはタイピングゲームではありません。キーボードを使って操作する、PCゲームの一つです。
マイクラでのタイピング学習は一見遠回りにも見えるかもしれませんが、タイピングの習得の面ではむしろ充分なメリットがあります。これから3つのメリットについて、詳しく紹介していきます。
遊び・ゲームとして気軽に取り組める
マイクラは、子どもにとってはあくまでゲームであり遊びです。学習を意識せず、楽しく気軽にタイピングの練習ができます。マイクラでのタイピング学習が続けやすいのは、何よりも「楽しさ」があるからです。
- 広い世界でアイテムを発見し、道具の使い方を知る楽しさ
- キー操作を覚えて、自由に行動する楽しさ
- コマンドを覚えて、行動がレベルアップする楽しさ
ゲームをスタートしてから、キーボード操作での経験を通じて、アイテムや道具に出会っていきます。繰り返し操作していくことで、行動範囲やできることはどんどん広がっていきます。
楽しく、好奇心を持って遊べることは、子どもにとっては大変良い刺激になりますし、自分から取り組みたい、向上したいというモチベーションにも繋がっていきます。
習得に必要な反復練習が楽しくできる
タイピングを「意識せずできる」レベルになるためには、繰り返し練習することが必須です。
多くのタイピングゲームでは「タイピングの評価」がゲームの中心になっています。一度タイピングを習得しても、ゲームに飽きてしまったりスコアが伸びなくなったりすると、続けることが難しくなります。
マイクラのフィールドの広さや多様さ、できることの幅広さは大きな魅力です。一つのことに失敗しても、やりたいこと・できることは他に山ほどあります。
試行錯誤する中で、キーボードを何度も打つことになり、タイピングは「できて当然」のツールになっていくことでしょう。
コマンドを使う事で、英単語も覚えられる
マイクラをより便利に、効率的に使うために便利なのが「コマンド」機能です。マイクラは元々海外発祥のゲームであることもあり、コマンドの操作は英単語で入力します。
コマンドでは「I am~」といった英文を作る必要はありません。書き方のルールはありますが、使う単語は限られています。基本の操作だけでなく、様々な英単語をコマンドで使うことで、打つキーの範囲も広くなっていきます。
同じ英単語を繰り返し使うことも多く、何より自分で考えて工夫して入力することで、記憶に強く残ります。
マイクラでタイピングを練習する3つのステップ
マイクラをプレイしながらタイピングを身に着けていくには、次の3つのステップがおすすめです。
- キーボードの基本操作でアルファベットの一部を覚える
- コマンドを使ってアルファベット全般を覚える
- マイクラでプログラミングをやることで、記号も覚える
それぞれのステップで身に着ける内容について、ご紹介していきます。
1.キーボードの基本操作でいくつかのアルファベットを覚える
ステップ1はプレイし始めの段階です。マイクラに慣れながら、いくつかのキーとアルファベットを覚えていきます。早ければ一週間もしないうちに覚えてしまうでしょう。
まずは、基本操作に使う10種類のキーから覚えていきましょう。パソコンでマイクラをプレイする場合、右手はマウス、左手はキーボードの左側が基本の位置になります。
左手の人差し指を「F」のキーの上に置くと、丁度「F→D→S→A」のキーの上に、「人差し指→中指→薬指→小指」の順で指を置くかたちになります。遊びに夢中になると、つい適当な位置にズレたり、違う指で押してしまったりするので、時々確認して直してあげましょう。
操作の種類や実際に手を置くイメージについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
2.コマンドを使ってアルファベット全般を覚える
マイクラで遊ぶことに慣れてくると、「もっと大きな建物を作る」など、やりたいことが具体的になってきます。そんなときは、コマンドを使ってみましょう。
コマンドは、色んな建物や仕組みを作る際にとても便利です。手持ちに無いアイテムを生み出したり、一瞬で指定した場所へ移動したりできます。
コマンドを使うと何でもできてしまうので、「冒険するゲーム」として遊ぶサバイバルモードでは使えないようになっています。何でもできる分、ものづくりをするクリエイティブモードでは大活躍です。
コマンドは英単語で入力するため、キーボード全体の中から多くのキーを探して使っていきます。
よく使うものを5つご紹介します。
- give:指定したプレイヤーに、指定したアイテムを与える
- fill:指定した範囲に、指定したブロックを置く
- tp:指定したプレイヤーを、指定した位置へ移動させる
- data:指定したものの情報を表示する
- locate:指定した建造物の座標を表示する
一回のコマンドでできるのは一つの内容だけです。欲しい物が3つあれば、コマンドは3回入力します。家の壁を四方に作るためには、「fill」のコマンドを4回使うことになります。
繰り返し使うことで、入力する文字や効果をどんどん覚えていきます。コマンドだけでなくブロックも英単語で指定するので、アルファベットはほぼ全て使うことになるでしょう。
3.マイクラ×プログラミングでタイピングを習得
コマンドを覚えた後、更に上のレベルを目指せるのがプログラミングです。
特に文字をベースとしたテキストプログラミングでは、文字だけでなく様々な記号も使うことになります。最終的に、ほぼすべてのキーを覚えることになるでしょう。
マイクラでプログラミングをやる方法は、大きく分けて2つあります。見た目で分かりやすく初級者向けのビジュアルプログラミングと、より細かく高度な動きを行えるテキストプログラミングです。
コマンドを扱えて、アルファベットでのタイピングができれば、テキストプログラミングに挑戦する準備はできています。もちろん、先にビジュアルプログラミングから始めても大丈夫です。
テキストプログラミングでは、コマンドのようにルールに沿って英単語を打ちながら、プログラムを作っていくことになります。プログラミングの書き方はコマンドと共通するものもありますが、細かい調整や表現をするためには、今まで出番のなかった記号も必要です。
テキストプログラミングに慣れる頃には、アルファベットも記号も含め、キーボードは完璧に使いこなせているでしょう。
マイクラで遊びながらタイピング練習をしよう!
今回は、タイピングができなくてもマイクラはできるのか、マイクラでタイピングを練習する3ステップをご紹介しました。
ぜひマイクラで楽しくタイピングを覚えてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。