こんにちは!Tech TeacherのKids Blog編集部です。
プログラミング的思考って一体なに?小学生に大切ってほんと?
2020年から必修化されたプログラミング授業。
目的はプログラミング的思考を身につけることらしいけど、子供はついていける?
自分はプログラミングなんて全然分からないから不安……
そんな方のために、この記事ではプログラミング的思考について解説します!
小学生が身につけるべき?プログラミング的思考とは
さて、一体プログラミング的思考とは何なのでしょうか。
先に答えを言ってしまうとプログラミング的思考とは、
- 物事を順序立てて考えて
- より効率的な方法を考えること
です。
これだけではよく分からないと思うので、身近な例で考えてみましょう!
プログラミング的思考は家事をする時にも?
例えば、洗濯をする時の事をざっと考えてみましょう。
まず洗濯かごに入った服を洗濯機に入れて洗います。しかし、ただ服を洗濯機に入れればいいわけではありません。ネットに入れるものをネットに入れたり、ズボンのポケットの中をチェックしたりします。
チェックが終わったら洗い物を洗濯機に入れ、洗濯機のスイッチを押します。
そしてそれが洗い終わった後は、洗い終わった服を干さなければいけません。
ここで行なった事を見返してみましょう。
- 洗濯物のチェック
- 洗濯機に洗濯物を入れて洗濯機のスイッチを押す
- 洗濯物を干す
洗濯をするためには、この作業の順序を考えることが大切です。
チェックを行う前の洗濯物を洗濯機に入れることはできないので、①は②より先にやる必要があります。
さらに、洗い終わる前の洗濯物を干すこともできないので、②は③より先にやる必要があります。
つまり、①→②→③の順番でやる必要があると分かります。
これがプログラミング的思考の「①物事を順序立てて考える」です。「論理的に考える」と言い換えることもできます。
さて、①→②→③の順番にやればいいことは分かりましたが、②から③までにはかなり長い時間がかかりそうです。
この洗濯物が洗い終わるまでの時間の間、洗濯機の前で何もせずに待つのではなく、他の家事をしたり、趣味をしたりする人が多いと思います。
なぜならその方が効率的だからです。
これがプログラミング的思考の「②より効率的な方法を考えること」にあたります。
プログラミング的思考は「論理的に考えて、より効率的な方法を考える」考え方なのです。
どうしてプログラミング的思考が大切なの?
そう思う方もいらっしゃると思います。では、先程の洗濯の例で考えてみましょう。
先程、順序立てて考え、洗濯物をする工程の順番を考えました。
そして、より効率的な方法を考えることで、洗濯機が洗濯をしている間、他のことをするという選択をしました。
これはまさにプログラミング的思考「物事を順序立てて考え、より効率的な方法を考える」を実践していると言えます。
ここでは、順序立てて考える力・効率を考える力を同時に使っています。
何か行動を起こすとき、正しい順番でできなければ困りますし、効率が悪くても困ってしまいますよね。
その両方を同時に考える思考こそがプログラミング的思考なのです。
物事を順序立てて考え、同時に効率性も考えることができるプログラミング的思考は実生活にも役立つ!
どうしてプログラミング的思考って言うの?
ここまででプログラミング的思考とは、論理的に考え、かつ効率的な方法を考えることだとご説明してきました。
ですが、そもそもどうしてプログラミング的思考というのでしょうか。
まず、プログラミングとはコンピューターのプログラムを作ることです。
プログラムはコンピューターが従うルールのようなもので、コンピューターはプログラムに従って作動します。
実は、そのプログラムを作る際に必要なのがプログラミング的思考なのです。
プログラミング的思考とはプログラミングに必要な考え方!
これだけではよく分からないと思いますので、もう少し詳しくご説明します。
コンピューターにたくさんのことをさせようとするほどプログラムは複雑になります。しかし、プログラムが複雑になればなるほど、コンピューターの処理は遅くなってしまいます。
そこで重要なのが、いかに一つ一つのプログラムを簡単にするかです。
プログラミングをする際、常に順序立てて考え、より簡単な(つまりより効率的な)プログラムを作る必要があります。これこそプログラミング的思考なのです。
小学生がプログラミング的思考を身につけるには?
プログラミング的思考とは何なのかが理解できたところで、プログラミング的思考はどのように学べばいいのでしょうか。
既に説明したように、プログラミング的思考はプログラミング以外の場面でも活躍します。
つまり、プログラミング的思考を身につけるために、必ずしもプログラミングを学ぶ必要はないのです。
小学校で必修化されたプログラミング授業でも、授業の目的はプログラミングができるようになることではなく、プログラミング的思考を養うことなので、急いで子供たちにプログラミングを学ばせる必要はありません。
しかし一方で、ビジュアルプログラミングという簡単なプログラミングを授業に取り入れるようになった中学校も増えています。
ビジュアルプログラミングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
もちろん、プログラミングを学ぶことでプログラミング的思考を身につけることはできるので、プログラミングを習うというのも手段のひとつでしょう。
まとめ
今回は、よく分からないプログラミング的思考についてご紹介しました。
実生活でも役に立つプログラミング的思考はとても大切な考え方です。ぜひお子さんが身につける手助けをしてあげてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。